昨日、若白髪を1本発見して落ち込んでいます。
どうも庶民です。
最近、ありがたいことにたくさんのお仕事を頂いて
なかなかブログを更新できずにいました。
ブルゾンちえみ風に言うと
「効率的な仕事ぶり、充実した私生活」
そう。
私は、限られた時間の中でいかに効率的に仕事をこなすかを重視しております。
日々、頭の中にタイムスケジュールがあるのです。
10分刻みで。
「よし!このままいけば予定通りに仕事が進められるぞ!」
と先を見通してニヤニヤしていた庶民。
そんなある日の昼下がり。。。
ピンポーン
突然我が家のチャイムがなりました。
「どうせまた宗教とかの勧誘だろう。。。居留守を使おうかな~。。。」
自宅で仕事をしていた私はその手を止めてそ~っとモニターを覗きました。
(娘たちは幼稚園)
「うそん・・・」
心の声が口から漏れてしまいました。
モニターに映っていたのは義母でした。
「あれ?今日来るっていう話だっけ!?私の計画ミス!?あ、部屋汚い。。。その前に私の眉毛がない!(庶民は絶望的な程自前の眉毛がない)・・・居留守を使おうか・・!?いやいや、窓全開で洗濯物を干しているんだもの在宅しているに決まっているだろ・・・!!」
こんな感じで私はプチパニック。
そうです。
これが噂の
アポなし凸!
初体験、おめでとう自分。
20秒ほど考えた末にやはり出る事に。。。
「はーい!(明るく)あれ!?どうされました!?(かなり明るく)いま、ドア開けますね~(棒読み)」
ガチャリ。。。
扉を開けて驚いた。
我が家の玄関先(せま~いポーチ部分)に見知らぬ花の植木鉢と見知らぬアイアンオブジェが・・・!!
「んんんん!!????なんじゃこれぇぇぇぇぇ!?」
ギリギリ心の声に留まった私の心の叫びをよそに義母はこう言った。
「鉢植え、持ってきちゃった☆どう?可愛いでしょ~♪」
・・・・
・・・・・・・
「か、可愛いですね~♡わざわざこれを持ってきてくれたんですか~☆(バカに明るく)」
この瞬間、私は自分が大人になったな~と実感。
「このアイアンのオブジェは、さっきホーマックで買ってきたの~☆これ、絶対ここに置いたら可愛いな~と思って♪」
・・・
・・・・・説明しよう!
義母はガーデニングが大好きな人間なのだ!
お花大好き!
鉢植え大好き!
玄関先にお花があるのが当たり前という価値観の持ち主なのだ!!
「・・・・・」
「すご~い!ぴったり~!(キャバ嬢が客を持ち上げる感覚)」
そしてもうすぐ子供たちが幼稚園から帰ってくる時間。
もちろんこのまま義母は孫達を待って、その後イオンへ。。
私の1日のタイムスケジュールが見事に崩された瞬間でした。
ここで1つお伝えしたい。
義母は本当に優しいのです。
自分の貴重な休日を義理の娘(私)や家族の為に使い、
可愛い服があれば孫だけではなく私にまで買い与えてくれたり
困ったことがあれば一目散に駆けつけてくれる母の鏡のような方なんです。
今回だって
「息子家族の玄関先にも、我が家のようにお花があった方が絶対良いはず」
という思いからの行動でしょう。
自分が良いと思う事を相手にもしてあげたい!
これ自体の考え方はとても素敵な事だと思います。
ですが
自分の「良い」と思っている考えが、相手にとって「良い」ものかどうかは別の話です。
自分の価値観と相手の価値観を履き違えてはいけないのです。
実際に我が家の玄関先(ポーチ)は狭いのです。
大きな鉢植えを2つも置いてしまうとスペースがさらになくなるのです。
くわえて私は植物を育てるのが苦手です。
特に、こまめに世話をしてあげなければいけないお花なんて育て続ける自信がありません。
そして一番のネックな部分は虫が寄り付く事です。
我が家はアパートです。
ポーチは私達家族だけのものではないのです。(一応仕切られてはいるけどポーチは隣のポーチと繋がっている)
虫が寄り付いて来たらお隣さんにも迷惑がかかるのです。
よって
我が家にとって花の鉢植えは不要だったのです。
ですが、義母の優しさを前にそんな事を言えるはずもなく
現在も我が家の玄関先にしっかりと置かれています。
最初のチャイムの時点で「宗教の勧誘かな?」と思った
と言いましたが
あながちはずれてはいなかったようです。
宗教勧誘の方も
自分たちの信じているものは素晴らしい!
この素晴らしさをまだ知らない人たちにも知ってもらい、
我が宗教に入信して幸せになるべき!
という信念の元、勧誘をされているはずです。
(勧誘活動を応援しているわけではありません。)
これ、さっきの義母の考えと似ていませんか??
玄関先にお花を置くと絶対良い!だから置くべき!
↑
↓
うちの宗教に入信した方が絶対良い!だから話を聞いて!
同じですよね。
どちらも根底にあるのは「相手の為を想って」という想念です。
これ自体は優しさから生まれるありがたい思いやりですが、
これを相手に無理に強要した時点で「思いやり」が「押しつけ」になるんです。
自分の価値観を相手に押し付けてはいけない。
いくら相手の為とは言っても相手がそれを望んでいなければ身を引くべきです。
10人の人間がいれば10人それぞれの価値観があり
自分の価値観だけが全てではないという事を忘れてはいけません。
よく
「セールス・勧誘お断り!」
という断り文を玄関先に貼り付けている家庭がありますが
これではあまり効果がないでしょう。
だって相手からすると
「これはセールス(勧誘)ではなく、あなたの為を想っての事!」
というスタンスですから。
なので私から1つご提案。
「価値観の押し売りお断り!」
という断り文はいかがでしょう?
これならどんな人に対しても使えるはずです。
ぜひ、
お試しあれ。